運営チーム不定期レポート(2015年8月版)

ByIPA-ZONE

8月 12, 2015

Civilization4関連の3チーム合同(※)の課題の一覧と進捗状況のレポートです。

GameSpyサーバーの停止から1年。復興を遂げつつあるCiv4

次の10年へ Civilization4 THE NEXT 10 YEARS ~Quality Up & Preservation Project(10QUPP)
【運営コメント】
Gamespyサーバーの停止から始まったCiv4復活への試みが始まってから、ちょうど1年の歳月が経過しました。
この復活までの道のりは決して平坦なものではありませんでした。Civ4を愛する皆様の様々な協力がなければ、このプロジェクトは頓挫していたに違いありません。ここに改めて感謝申し上げます。

 

間もなく発売から約10年が経つCiv4ですが、この偉大な1つの文化とも言えるゲームを存続させ、さらに発展させて「次の10年」を目指すための具体的なプロジェクトとして、運営チームでは、約半年前より「Civilization4 THE NEXT 10 YEARS ~Quality Up & Preservation Project(10QUPP)」を順次計画・実施しています。

 
10QUPPでは、Civ4のプレイ環境を様々な面から包括的に維持・向上・周知する活動を続けていきます。
それらの具体的な施策として、2015年8月現在、主に以下の項目が対応中、検討中または既に解決されています。

 

この一連のプロジェクトは、非常に大規模なプロジェクトです。そのためプロジェクトを推進するための相応の時間が必要になります。今後行っていく事も内容は特に、数週間、数ヶ月という短い単位では行えないものが多数あります。技術的にも労力的にも高いレベルが要求されるものばかりであり、これまでの1年と同じく、数多くの困難があるのは必至です。また各項目は、必ず実施されるものではありません。「計画段階・アイデア段階」のものについては優先順位等で中止、延期を行うことも十分に考えられます。この辺りは、どうかご理解をお願い致します。

 

運営チームでは、フォーラム「10QUPP アイデア募集」で皆様からのアイデアを募集しております。

このプロジェクトの参加に興味がある方は、「お問い合わせ」より、その旨をお伝えください。

対応中(準備中)の項目

対応中(準備中)の項目
項番 項目 内容 対応・検討状況
について
1 GUNDAM MOD Ver.1.0
の公開について
GUNDAM MODは、機動戦士ガンダムの世界観と近未来の世界観を融合し、宇宙世紀を舞台にCivilizationをプレイ出来る超大型MOD ZONE-Zにて
提供開始予定。
(公開時期未定)
2 Civilization4
マルチプレイレポ
マルチプレイで参考になりそうなプレイのレポを提供
一般の方もレポが書けるようなwiki機能を搭載
実施中

検討中の項目

検討中の項目
項番 項目 内容 対応・検討状況
について
1 64bit環境対応 64bit環境に対応しciv4の動作を高速化
(後半戦でも重くならない)
計画段階
2 グラフィック一新に関する検討 4K解像度対応 4K(3840×2160)に対応し、
Dirext X、ゲームの描画エンジンも修正
アイデア段階
3 有志での開発で得られた知識を体系化して提供(リファレンス) 日本語化パッチ+GMODでの開発経験からリファレンスを提供予定 アイデア段階
4 Civ4マルチプレイ用サーバー
接続用固定IP導入
マルチサーバーに固定IPを導入し、IP変更時にユーザーが変更しなくて良くなる。
また、日本語化パッチインストール時にhosts自動書き換え等を行う事により、hostsファイルそのものの編集も不要できることも検討
一時的に導入見送り中
5 civ4マルチサーバー/マルチwikiに新機能導入 マルチサーバーでのプレイ結果が、対戦成績として残り、Civ4マルチWikiで戦績が残せる機能 アイデア段階
6 マルチコアCPU対応 マルチコアCPUに対応(マルチスレッド対応)を行い、高速化 アイデア段階
7 実績システム 特定の条件で実績が開放出来る機能
(マルチ/シングル対応)
(トロフィー機能)
アイデア段階
8 学習機能つきAIの搭載
(仮称:教育型コンピューター・スカイネット)
現在よりも高度な戦略を持ったAIが登場し、
AIには学習機能が搭載され、
言語認識機能によりAIとチャットすら可能になる。
意思を持ったAIとさらに高度な外交戦が可能となる
アイデア段階
9 MOD簡易作成ツール GUIツールで簡単なMODであれば誰でも作成できるツール。
指導者の追加、ユニットのステータス等、XMLファイルで書き換えられる値なら簡単に書き換えMODを出力(エクスポート)することが可能になる。
アイデア段階

対応・公開済みの項目

対応・公開済みの項目
項番 項目名 内容 対応・検討状況
について
1 マルチプレイルールブック改定 マルチプレイをするとき主なルールについてのガイドブック リンク先にて情報提供中です。
2 Civ4用フォント変更ファイル Civ4でゲーム中のフォントかえるための手順とファイルの提供 リンク先にてファイル提供中です。
3 英語版用(パッケージ版/Steam版)
XMLエラー解除ファイル
英語版環境(パッケージ版/Steam版)でXMLエラーが出てしまう問題を抑えるためのパッチ
(日本語化パッチを適用している場合は不要)
リンク先にてファイル提供中です。
4 Civ4 Steam版でマルチwikiチーム提供マルチプレイサーバーへの接続手順 Steam版で日本サーバーへ接続するための手順 リンク先にてダウングレード手順を公開済み
5 バックアップサーバ(ダウン時の予備用)導入 マルチサーバーのバックアップサーバ(ダウン時の予備用)の導入 リンク先にて接続する方法を提供済み
6 リストリフレッシュ機能
日本語名部屋対応実装
マルチサーバーのリストリフレッシュ機能・日本語名部屋対応 Civ4 マルチwikiチーム提供マルチプレイサーバーで実装済みです。
7 マルチサーバーにて発生するサーバーダウン障害に対する対応 マルチサーバーにて定期的に発生しているサーバーダウン障害に対する対応 Civ4 マルチwikiチーム提供マルチプレイサーバーで実装済みです。
8 Civ4(無印+BTS) Windows 10動作確認
(互換性チェック)
(Insider Preview+正式版)
Civ4をWindows10で動作させた際の確認結果 リンク先にて検証結果情報を提供中です。
(正式版も含めて)
9 日本語化パッチに対応する
MOD作成情報の提供
英語版(日本語化パッチ適用環境)に対応するMODを作成するための手順 リンク先にて情報公開中です。
10 日本語化パッチ
(英語版(パッケージ/Steam用)
英語版を日本語化させるパッチ リンク先にてパッチ提供中です。
11 Civ4用マルチプレイサーバーにおける
レンタルサーバー導入検討について
マルチプレイ用サーバーのレンタルサーバー導入検討結果 リンク先にて運営チームによる検討結果情報を提供中です。

※ 運営・開発:Civ4 Multi Wiki運営チーム ZONE-Z運営チーム GMOD開発チーム
ltiwikiでzonezGMOD

By IPA-ZONE

Civ4 マルチ Wikiチームのメンバーです。

「運営チーム不定期レポート(2015年8月版)」への2件のフィードバック
  1. はじめて、宜しくお願いします。
    自分に何か協力できることがあればと思い連絡いたしました。
    得に64bit対応、マルチコア対応、Ai学習あたりに興味があります。

    自分はプログラミングの知識はほぼなく、pytonを少しModで弄った程度です。

    それを踏まえてであり、おそらくは雲を掴むかのような話しになってしまうかもなのですが、聞くだけ聴いていただけたらと思います。
    もしもアメリカの2Kと連絡が取れ、日本での再販許可が取れ、資金があり、投資回収の見込みが可能であれば、新式civ4の正式な再販は可能でしょうか。
    当方場合によってはですが、少しであれば資金の用意があります。(小規模ではありますが株式会社運営もしております。)

    1. お返事が遅くなり申し訳ございません。運営チームのbanban7です

      この度は、Civ4 Multi Wikiチームの活動に、ご協力のご検討頂きありがとうございます。
      チームメンバー一同、大変嬉しく思っております。

      ご質問を頂いた、新式Civ4の正式な再販についてですが現時点の運営チームの見解としましては、以下の点から「極めて困難」と考えております。

      1.採算性の見込みと活動資金
       すさ様の仰る通りビジネスとして成り立つためには投資回収の見込み、つまり採算性が必ず要求されることと認識しております。
       これまで運営を行ってきた中で、サイトの維持管理費、マルチサーバーの運営費等の費用が継続して発生しておりますが正式にビジネスとして
       Civ4の開発・運営を行う場合、これに加えてCiv4のライセンス取得費、専任体制をとるのであれば毎月の人件費と多大な費用が発生することとなります。
       そのため、すさ様からご提案頂いている内容がライセンスを取得し、かつ専任チームによる開発体制を作って開発を行うということを指している場合、採算性を確保するのは極めて難しいのではないかというのが運営チームの見解です。

      2.複雑なライセンス関係による弊害
       「Civlizaiton4」のライセンスについては、現在、英語版の版権は、「2K Games」が、日本語版の版権は解散した「サイバーフロント」に代わり「加賀電子」が所有しており大変複雑な関係です。
       また、マルチサーバーについても、GameSpyのサービス終了に伴い、英語版のみ[Steam Works]に引き継がれたため、この点も「2k  games」「Steam」等との交渉が必要となると考えております。

      3.道義的責任
       仮に、1.2で述べた、Civ4の日本語版、「英語版のライセンスを有志の支援金等を元に取得し開発の専任メンバーを設ける」または、「ライセンス取得用のために寄付金を集めた有志での開発」のどちらの形をとったとしても、今以上にプロジェクトに対する「道義的責任」が発生することが避けられません。
       これは極めて内部的な事情ですが、運営メンバーの全員が社会人で構成されております。本業が多忙の中で、あくまで趣味の延長線上で
       活動出来ているために、このプロジェクトが推進出来ているという部分が多分にあると考えており、仮に専業で開発業務を行う等を考えた場合、
       現在の職を辞める等の人生を変えるほどの決断が必要となります。このようなリスクをメンバーに求める事は非常に困難です。

      上記から述べさせて頂いた通り、運営チームとしましては現時点において本プロジェクトによる「新式Civ4」の事業化またはソフトウェアライセンス取得のための寄付金を集める等の行動に関しては、消極的な立場であり当面予定はありませんので、ご了承ください。

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